塩入照代先生・久々湊盈入先生
矢切の里文学祭・第2回初恋短歌大会が開催されました。当日は台風の直撃をうけたにもかかわらず、元参議院議長 倉田寛之様をはじめ、斉藤教育長、矢切地区の小中高、各学校の校長・教頭先生や地域のボランティア活動に携わられている多くの方々にご出席を賜りました。 一般の部に34名、学生の部に302名の応募がありました。選歌発表と表彰式において撰者の久々湊盈入先生と塩入照代先生から、一つ一つ丁寧にコメントをいただくとともに、入選者から作品への想いを語っていただきました。みなさん共感するものがあるらしく、盛んにうなづいたり、拍手が起こっていまし。 矢切の里を舞台に描かれた伊藤左千夫の小説「野菊の墓」の純愛にちなんで「初恋」と題したこの短歌大会、地味ではありますあ皆様のご協力のもと、末永く続けていきたいと思います。応募してくださった方々をはじめ、ご協力くださった皆様に心より感謝申し上げます。 《守屋公雲先生》 有名な書道家の守屋公雲先生が第1回初恋短歌賞に輝いた加藤亮平君(当時小学6年生)の歌を書の作品として発表してくださいました。「おはようと あいさつしている ゆめを見た これが本当に なればいいのに」加藤亮平句。 以下先生のお言葉です。「伊藤左千夫が代表作『野菊の墓』を発表して昨年が100年になった。その舞台である千葉県松戸市矢切地区の風致保存会が第1回初恋短歌大会を開催した。小学6年生の加藤君が学生の部で見事初恋短歌賞に輝いたことを東京新聞で読み、年少者が色々な問題を起こしている昨今、この少年の初々しさに堪らなく心を動かされ、これに関わった方々の温かいご協力をいただき、ご本人の了解も取り付け書かせていただいた作品です。」 ~☆・:.,;*短歌上位入賞者~☆・:.,;* ▲一般の部(久々湊盈子先生選) ○初恋短歌賞 誰が吹くか草笛の音聞こえくる幼な日の恋告げし日のごと 五百木健二 ○伊藤左千夫賞 泣きながら破いた手紙が風に舞う川面みつめた僕の初恋 向後文大 ○野菊の墓短歌賞 青春の想いは徐々に失せゆけど君の面影永久に残れる 高野勇一 ○観光協会賞 生きてもし逢うことありやと朝ごとにうすく紅刷くわれも女よ 川島光子 ○矢切風致保存会賞 咲ききそふ野牡丹ゆれて思い出づ花野を征きし君のひと言 杉田いせよ ○選者賞 イヌタデは花嫁ごっこの祝飯我が初恋は遠くになりぬ 小川節子 ▲学生の部(塩入照代先生選) ○初恋短歌賞 キミのこと気付かぬうちに気にしてた声聞くだけでもドキドキするよ 平井由紀恵 ○伊藤左千夫賞 ドキドキと顔見るだけで赤くなる話しかけたらもっと赤くなる 小林唯 ○野菊の墓短歌賞 がっこうであそんでくれるおんなのこ いつもにおにこ いつもわくわく 原靖幸 ○観光協会賞 帰り道いつもの道を遠回り今日はあなたに会える気がする 小比木梢 ○矢切風致保存会賞 なつやすみもうすぐおわるうれしいなもうすぐあえるだいすきなひと 佐藤啓介 ○選者賞 ひまわりの下で私はゆめをみるかなうといいなこいのゆめです 塩原育代
by yoshikazunet
| 2008-04-03 16:22
| 矢切風致保存会活動
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